下関市豊浦町大字黒井市 [Google Map]
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「石柱渓」ってどんなところ?
「石柱渓」は、全長約1km余にわたる渓谷で、国の「名勝」および「天然記念物」に指定されています。白亜紀末期の石英斑岩は、規則正しい割れ目があり、まるで石の柱が並んでいるように見えます。マグマなどが冷え固まる時に柱状に入る亀裂のことを『桂状節理』と呼ぶそうです。
案内板によると、この渓谷は古くから神秘的な仙境として、だれ一人入渓する者はおらず、大正の初期に地元医師によって、ようやく世に広く知れ渡ることになったそう。のちに高島北海画伯によって石柱渓と命名されました。
渓谷内に散在する滝はなんと四十数余にも及ぶようです。
この石柱渓には、萩藩の武士「衣笠万作」と農家の娘「お通」にまつわる悲恋物語が言い伝えられており、渓谷内に建立された”おしどり観音”が往時をしのばせています。
まるでジブリの世界
入山するとすぐに緑の世界が一面に広がります。道や木、あらゆる場所に美しい緑の苔が絨毯のように続き、まるでジブリの世界。
枝の先まで苔がびっしりと広がっている様子はとても美しく、思わず息をのみました。
しんと静まり返った世界。
いつもせわしなく働いている頭も、この瞬間だけはいったん休憩。自分の内側に意識を向けて呼吸を一つひとつやさしく繰り返していると、少しずつこころも整ってきました。
所々、注意して歩く必要のある場所もありましたが、足元は整備されているようでとても助かりました。訪れる際は、ズボンに歩き慣れたスニーカーを履いていくことをおすすめします。
なによりも、水のせせらぎの音を聴きながらの森林浴は最高の癒しになりました。ちょうど渓谷の入り口付近の紅葉が紅く色づいていてとてもきれいでした。初夏には若葉のまた違う景色がたのしめるのだろうなと思います。
現地にいる時は美しい緑の世界に必死で案内板をきちんと読んでいなかったので、次回は「衣笠万作とお通の物語」をこころに留めてから訪れたいと思いました。
「石柱渓」の駐車場など詳細情報
石柱渓
下関市豊浦町大字黒井市
駐車場あり