山口県下関市豊浦町大字川棚5132 [Google Map]
083-772-0005
喫茶部/11:00~15:00(L.O.14:30) 立寄湯/11:00~15:00(16時以降宿泊優先)
水・木曜日定休
地図や駐車場など詳細な情報はこちら
「喫茶部キハル」はこんなお店
以前ご紹介した【玉椿旅館】の館内に、一般のお客さまも気軽に入れるカフェがあります。
その名も『喫茶部キハル』。
玉椿旅館の入口は少し奥まっていますが、喫茶部キハルの立て看板を目印に。
扉を開けて、仲居さんが近くにいなければ太鼓を2回叩いて気づいてもらうシステムです。
この時点ですでにちょっと楽しい。
「喫茶部キハル」のメニューはこちら
カフェは大きな窓から差し込む日差しのおかげで明るく開放的で、木のやさしいぬくもりを感じる内装と、ゆとりある席数のためリラックスした気持ちになれます。
そんな中でいただけるメニューは、こちら。
私は御膳のランチをいただきました。
まったくもって当たり前なんですが「旅館のごはんみたい!」とテンション上がりました。
そりゃそうだ。旅館だもの。
でも泊まらずして旅館のお食事が楽しめるなんてめちゃくちゃハッピーじゃないですか??
たくさんの小鉢にもテンション上がりまくりですが、貝汁も染みわたる美味しさだし、デザートまで付いているなんて拍手ものです。
その他にも川棚名物「瓦そば」(2名様から)や、大相撲の本場所開催期間限定でゲン担ぎとしてとんかつ定食なんてメニューもあるそうです。
もちろんドリンクのみの注文でもOK。
テイクアウトもできるので、川棚温泉街を散策しながら飲むのも良さそう。
そしてご近所の和菓子屋『三春堂』、ベーカリー『キキ』の商品はワンドリンクオーダーで持ち込みも可能とのことです。
さらにさらに、満月の夜だけ、宿泊の方以外にも開放して「満月バー」というイベントも行っています。
昼とはまた違った雰囲気が楽しめそうです。
現在は要予約・二部制(各回2時間限り)とのことですので、電話で予約されてくださいね。
ランチに、カフェに、バーに、そして散策のお供に。
いろんな使い方ができる『喫茶部キハル』ですが、おすすめはやはり立ち寄り湯とのセット。
「お風呂上がりの人が予定になく喫茶部を使ってくれることもうれしい」と四代目女将の優子さん。
「ささやかな充足感をすこしでも演出できれば」と語ります。
そんな優子さんに、喫茶部キハルが誕生した経緯を聞いてみました。
「喫茶部キハル」はこうして生まれた
川棚温泉の繁栄と共に拡大してきた玉椿旅館ですが、一番華やかな時代を経てだんだん温泉街の規模が縮小していった今、旅館のサイズが自分たちに合っていないのでは?と感じたという優子さん。
手が行き届かないのもいやだし、家族経営であるならば、家族だけでできる最小単位にしてからまた整えていこう、と考えたそう。
大きい旅館をこのままどうこうしよう、ではなく、今いる人たちでできる、最小で最大値を目指す。
そこで優子さんは、お昼に喫茶部キハルをやる代わりに定休日を設けました。
「旅館に定休日があるというのは一般的な旅館の形ではないかもしれませんが、家族経営、旅館のサイズ、そして自分が提案してみたいことに合わせて工夫してやっていきたいと思って」と優子さん。
もともと、「暮らしに近い温泉地だからもっと近くの人の利用があってもいいんじゃないか」という思いから立ち寄り温泉の利用をおすすめしていて、喫茶部キハルはその流れを汲んでいるそうです。
気軽に入ってほしい。
そんな思いから、喫茶部キハルは始まりました。
「喫茶があることでみなさんの滞在時間が長くなってゆったりしていただける。ゆっくりできましたと言われると一番うれしいですね。喫茶の空間がなければそれはなかったでしょうし、温泉に入って帰るだけだったのが、幅ができたと思います。皆さんがいろんな楽しみ方を見つけてくれているのは喫茶をつくったおかげだと思うので、喫茶部キハルをつくって本当によかったです」
喫茶部キハルは誰でも気軽に入れるカフェですが、玉椿旅館の大事な一要素でもあります。
名前も玉椿旅館の“椿”の木、春から取って名づけられました。
「みなさんに使ってもらって、それでまた玉椿旅館が続いていくんだと思います」と優子さんが語るように、これからまた100年と、玉椿旅館はたくさんの人を受け入れ、たくさんの思い出を育んでいく。
喫茶や立ち寄り湯を利用することで、私も玉椿旅館の歴史の一部になれるような、そんな気持ちになれました。
※※一部写真を玉椿旅館さんにご提供いただきました。ありがとうございます!※※
「喫茶部キハル」の地図や駐車場など詳細情報
玉椿旅館
山口県下関市豊浦町大字川棚5132
083-772-0005
喫茶部/11:00~15:00(L.O.14:30) 立寄湯/11:00~15:00(16時以降宿泊優先)
水・木曜日定休
駐車場/旅館を背にして左斜め前に3台
玉椿旅館