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【イベントレポート】夫婦円満を願う「幽霊まつり」

「幽霊まつり」はこんなイベント

去る7月17日(水)、下関市観音崎町にある永福寺(旧山口銀行本店の山側)の「幽霊まつり」に行ってきました!あなたは、興味ありませんか?

灯篭が灯った境内までの風景。風情があります。

「永福寺 幽霊まつり」の由来

300年ほど前に描かれた「幽霊」の掛け軸。それが毎年7月17日に開帳されます。実はその幽霊、ご両親の不仲を嘆きながら病で亡くなった若い娘さんが幽霊となり、当時の和尚さんに、ご両親の夫婦円満をお願いしにきた姿を描いたものだそうです。娘さんの命日が7月17日だったため、「幽霊まつり」となりました。この絵を見ると無病息災とも言われています。尚、掛け軸の写真は掲載可ですが、あえて掲載しません!来年、ご自身で見に行かれてください(笑)。

まずは永福寺さんの場所。

旧山口銀行を過ぎて右にある階段を上がると。。。
永福寺があります。

驚きの永福寺

実は、永福寺の歴史がすごい。なんと推古天皇の時代に遡り、今年、創建1408年。日本最古の寺院の一つなんです。(現在は臨済宗のお寺)。旧山口銀行本店の場所に国宝指定された馬関雛型の観音堂、運慶作の千手観音菩薩像、雪舟庭も存在したそうですが、戦火で全焼。ただ「幽霊の掛け軸」は、当時の和尚が、それを持って疎開したので戦火を逃れ、今でも見る事ができるのです。また毎月17日は観音祭のため、そのお参り後、掛け軸の開帳がありました。お賽銭箱の横にお札の封書があり、その中には永福寺の歴史と住職からの言葉、そして南天と樒(シキミ=八角)の実が入っていました。南天=難を転じる。樒=魔除け。歴史も長いし、なんだか有り難や。

ありがたい南天と樒(しきみ)。
お札のような封筒に入っています。守ってくれそう!

 

再開した幽霊まつり

以前の幽霊まつりは、人出も多くにぎわいがあったそうです。近年は「掛け軸の開帳」のみしていたところ、昨年から屋台出店を再開したそうです。今年は10店舗弱の出店、両脇に小学生の燈籠が灯りました。雨が心配されましたが、開始18時には雨も上がり、多くの子どもたちが楽しそうに集っていました。その中に袈裟を来た男の子も。未来の住職・幹悠くん(小5)でした。やっぱりお祭りは子どもがいてこそにぎわいますね。暗くなると燈籠と海側の夜景が美しく、この景色を見に行くだけでも、十分価値があると思いました。

「幽霊まつり」の由来も紙芝居で説明。やっぱり眺めがいい!!

 

将来の住職。小学五年生の幹悠(みきちか)くん。観音祭でお父さんと一緒にお経もあげ、お祭りでもお手伝いしたりと大活躍でした。
海を見下ろす屋台の景色も下関ならでは!

 

また、県外からこの「幽霊まつり」のために来関された、仙台の大沼さん。おじい様から「先祖は平家だった」と聞き、下関にご縁を感じたこともあり初めて下関にいらしたそうです。ライトアップした景色を見たいと、一緒に電球をつけるのを手伝ってくださいました。初めて食べる鶏卵焼にも感動していました。「なんと素敵な若者!」こんな出会いもあった幽霊まつりです。

大沼さんと一緒に焼きそば食べました。

幽霊の願い事のごとく、来年は「夫婦円満」「家族円満」「交友良好」などなどを目的に、幽霊まつりを訪れてはいかがでしょう??来年はさらにグレードアップしているかもしれません!山之撫子でした。

「幽霊まつり」のイベントや会場地図、駐車場など詳細情報

イベントについて

幽霊まつり
永福寺
 2019年07月17日※このイベントは終了しています。
 18:00〜21:00
  なし
主催:永福寺

会場について


 永福寺
 下関市観音崎町8ー2
083-223-5841
駐車場なし
なし

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山乃 撫子
山乃 撫子
2017年、先祖代々の地「下関」を世界に広めたいと移住。
人にもスポットを当てながら、関門の魅力を発掘・拡散していきたいと思います。
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