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【開業】Uターン新規就農、25歳脱サラ農家「彩葉農園」さんの挑戦

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「彩葉農園」さんについて

今回は、下関出身の若手新規就農「彩葉農園」さんについて取材させていただきました。開業は2021年の8月。

元々大手企業の設計部門で働いていた升谷さん。退職後は、仕事と野球の審判との両立を図るために下関へ戻ってきました。母親が『おうちごはん 彩葉』を営んでいることもあり、一緒に仕事ができるように小倉の飲食店にて修行を始めます。飲食店のオーナーが農業(畑での野菜づくり)と料理人とを両立されている方で、一緒に働きながら学ばせていただくなかで農業が自分に合うと気が付いたそうです。

「ただいま」と家に帰ってきたような感覚で本格的なおうちごはんを楽しめる『おうちごはん 彩葉(いろは)』座敷で自宅のようにくつろげる『おうちごはん 彩葉』さんで、本格的なほっとできるおうちごはんを。...

はじまりは親戚に借りた小さな畑から。コツコツと続けているうちに、ご縁がつながってゆき出逢った方に畑のスペースを貸していただけることになりました。

お話をお聴きしていると新規就農には多額の費用が必要で、土地だけの問題ではなく農機具や様々な設備投資も必要です。若者が一から農業を始めるのに、とても大きな壁があると感じました。そんな中、升谷さんは畑や農機具を使わせてくださる方と出逢い、そこからぐんと活動範囲が広がりたくさんの野菜を育てられるようになりました。

升谷さんの魅力は、なんといってもそのお人柄。

このようなご縁が繋がっていったのも、信念を持ち真っ直ぐに誠実に楽しみながら突き進んでいる姿に、きっと心を揺さぶられるからだろうなあとお話を聴きながら感じました。

苗植えや収穫の時期には、友人たちがお手伝いに来てくれるそうです!

収穫で忙しい時期は、畑で朝を迎えることも。

安心安全な野菜を地域の方へ

升谷さんが借りている畑からは遠くに広がる海が見え、毎日夕日を眺めることができるそうです。周りには大きな建物もなく、空気が澄んでいるようにも感じました。

大地と天候と向き合う日々。健康的で人間らしい生活を送っていると話してくださる顔が本当に生き生きとしていて少しうらやましくなりました。

農業をはじめるにあたり、まずは学校などで学ぶという道もありましたが、升谷さんは野菜を育てているプロの方々に直接アドバイスをいただき、実際に土に触れ地球と向き合いながら体を動かして知識や技術を身につけてゆく道を選択。

今年は特に例年に比べて異常気象が続き、始めたばかりなのにたくさんの苦労があったそうです。気温の変動や日照時間、雨量など自然と向き合いながらの作業は自分たちの思い通りとはいかず、難しい面も多々あります。そんな環境のなかでも野菜の生育状況から繊細にサインを感じとり、安心安全な野菜を届けることができるようにと奮闘している姿が印象的でした。

畑をスタートしてから既に数十種類の野菜の収穫に成功。たくさんの家庭にその野菜たちを届けてきました。

規格外と呼ばれてしまうような野菜たちも、『おうちごはん 彩葉』さんで美味しく調理され、お客さまの元へ届きます。

農業にとどまらず、将来そこからいろいろな展開を視野に入れて活動していると話してくださいました。

彩葉農園さんのお野菜は現在、いただきまーと川中店さま、サンシード山口さま、小日本ふるさと市さま、あやさいさま(豊北町)で購入できるそうです。

お野菜の収穫や活動内容につきましては、インスタグラムにて随時更新されていますのでそちらで是非ご確認ください!

「彩葉農園」詳細情報

 彩葉農園
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eri
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生まれも育ちも下関。
メモとペンを片手に、ふらっと一人で出かけることが多い。
一人でも訪れやすいお店から、誰かと時間を共有したくなる場所まで、幅広く関門の魅力をお届けします!
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