ヒト

すべての人が持っている『モニャモニャ』「辻菜月(つじなつき)」さん

「辻菜月」さんってこんなひと

こんにちは、山乃撫子です。

はて?モニャモニャって何?それは、のちほど。その『モニャモニャ』という言葉を使うのは、下関市出身のアーティストの「辻菜月さん」です。

「生まれ育った下関から、一番に作品を発信したい」という強い想いで、昨年川棚コルトーホールや旧英国領事館で作品を発表されました。その繊細な作品は、菜月さんならではの感性と経験がぎっしり詰まり、とても興味深いです。


菜月さんの表現技法に「万華鏡アート」があります。万華鏡アーティストは全国でも数少なく、CGで作られる方が多い中、辻さんの作品は万華鏡の「型」から電気回路の基盤まで全て手作り。その基盤にパーツの数々を並べ、手動撮影しているとのこと。実際の作品作りの工程はよくわからないですが(苦笑)、めちゃくちゃ手がかかっている事は理解できます。

なぜアーティスト活動を続けているのかと、尋ねてみました。「自分の役目だから」と答えてくれました。縫い物をされていたお母様の影響で、幼稚園の時初めてボタン付けをした体験。「ガタガタだったけど、褒めてくれた。「気をつけてね」と気にかけてくれたのが嬉しくて、ココロ踊るような感動がありました。」それが菜月さんの物作りの原点。あるもので工夫して作るという想像力は、絵、写真、ビーズ、縫い物、DIYなどに影響。家でも学校の授業中でも夢中になっていたそうです。夢中になれる事があるって素晴らしい。

そして、東京の写真専門学校に入学したけれど、初めて心が折れ、荒んだ気持ちで日々過ごしていたそうです。その時で出逢ったのが万華鏡の美しさ。心奪われ、「ココロ」に関心を持ったきっかけになりました。

菜月さんの作品「月のあかりのモニャモニャ」は、今年1月に発売された絵本で、菜月さんからご自身のお母様への感謝の気持ちが込められています。「ココロ」についてお子さん目線で描かれているからこそ、お母さんに読んでほしい一冊です。

「アートとは日常であり、道徳」。誰にでも特技があり、それを活かせる場所を探すことは人生において「生きること」だと菜月さんは話してくれました。主人公の女の子は、お子さんであり、自分たちでもある。「モニャモニャ」の答えは、「一人ひとり異なる千差万別の心」。そう感じさせてくれます。みんな違ってみんないい。金子みすゞの詩を思い出しました。


モニャモニャを表現する絵。カラフルでかわいくないですか?

万華鏡や絵本に関わらず、これからも「心=モニャモニャ」を様々な技法で表現していく菜月さんの作品から、目が離せません!

「辻菜月」さんのホームページやイベント情報など

 辻菜月(つじなつき)
Tsuji-Natsuki
 2019年3月8~12日 「月のあかりのモニャモニャ」(問い合わせ先:川棚の杜コルトーホール
 2019年3月30日18:00~ 万華鏡アート(問い合わせ先:創業支援カフェKARASTA.

ABOUT ME
山乃 撫子
山乃 撫子
2017年、先祖代々の地「下関」を世界に広めたいと移住。
人にもスポットを当てながら、関門の魅力を発掘・拡散していきたいと思います。
よろしくお願い致します。
→このライターの記事一覧はこちら