お店(飲食以外)

行列のない行列の味「野村製菓」の栗まんじゅう

おぼえていますか、栗の味…

かんもんノートの読者の方には、このCMを幼い頃からご存じの方は多いと思う。そう。「湖月堂」の栗饅頭〜とそのCMソングは締めくくられる。

栗饅頭といえば「湖月堂」をまず思い出す。マスメディアの影響力というのは果てしなく大きい。そんなわたしは小倉に出かけたときは「湖月堂喫茶去」で「湖月クリーム」を食べ、栗饅頭をお土産に買うのが楽しみ。

 

ばんじゅうをのぞきこんで見つけたのは

ばんじゅうから直接販売スタイルの野村製菓。おみやげに持ち帰ったいちご大福を子がとても喜んで食べていたので、また買って帰ろうと思って再び足を運んだ。

今日はいちご大福(140円)のほかに栗どら(170円)栗まんじゅう(150円)に目がいった。栗どらはネットの口コミで見ていつか食べたいと思っている品。

栗まんじゅうの「白あん1つ栗」という値札の横のひとことコメントに心をわしづかみにされた。大判焼ひら岡の白餡、巌流焼の白餡。わたしは甘い物好きだが、とりわけここ数年は白餡に敏感に反応する。

これはある日見かけたサンデン交通のラッピングバス。食べたい。

湖月堂に「一つ栗」というお菓子がある。栗饅頭のワンランク上。プレミアム版といったところか。まるごと一個栗が入っていて、栗饅頭より少し高価なので、たまにしか買えない品である。

野村製菓の栗まんじゅうは栗がひとつまるごと入って150円。よし、試してみよう。この日はいちご大福に加えてこの栗まんじゅうをひとつだけ買って帰路についた。

 

行列の味

栗まんじゅうを食べた。これは「行列の味」だ。わたしは確信した。

これは…!!

まず中に入っている栗が大きすぎる。次にその大きな栗の歯ごたえがすごい。ガリゴリとしっかりした食感が心地よい。この刺激が脳にもいいような気さえしてくる。その栗が大好きな白餡の味とあわさってものすごく美味しい!

行列の味といえば…

東京の板橋区「ひと本石田屋」の栗どら焼き。北区「草月」の「黒松」というトラ模様の生地が印象的などら焼き。浅草「亀十」の独特なまだらのフカフカ生地のどら焼きを思い出す。このなかで唯一食べたことがあるのは「亀十」のどら焼きだ。「ひと本石田屋」は開店前から並んでも栗どら焼きを買えないこともあるそうだ。ここは洋菓子も扱っていて、ロールケーキや栗饅頭、バター饅頭などを食べたことがある。どれも手頃なのにものすごく美味しかった。その思い出を絵に描いてみたのがこちらである。

「亀十」のどら焼きは上の2つに比べると比較的買い求めやすいと思うが売り切れて買えなかったこともあった。こちらは「亀十」のどら焼きの絵。「ごゆっくり」なんてしていたら売り切れてしまうのだ!

さて、野村製菓。そのときばんじゅうをのぞきこんでいたのはわたしひとりであった。ストレスフリーでゆっくり商品を見られてこんなに美味しい。だから「行列の味」と名付けたい。

わたしはまたばんじゅうをのぞきこみに野村製菓に行くだろう。

これはある日のばんじゅうの中の様子。お店に通って三回目でやっとお店の人に話しかけて写真を撮らせていただいた。

「朝早く来るともう少し残ってるんやけどねえ」

お店は50年ほどやっているらしい。

日によって違う季節感たっぷりの自由な箱の中の和菓子の世界をこれからも楽しみたい。

それにしても栗どらを食べるのが楽しみ!

長府エリアの皆さん、出雲屋=野村製菓です。長府散策でもこの味を味わうことができます。

 

ここは唐戸のシュガーロードなのか!? 自分の心の中で唐戸維新が起こっている

それにしてもサンリブの前のこのアーケード、洋菓子の三好屋、和菓子の野村製菓。甘党にとってこの上ない、なんて素敵なストリートなのだろう!と、またもや灯台もと暗し現象を実体験して感動している甘党イラストライターのmiromiでした。

野村製菓


住所下関市唐戸町2-6


電話番号083-222-7229


営業時間9:00〜18:00(日曜日は~17:00)


定休日第2月曜日


駐車場なし


ホームページなし

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miromi
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青春時代を過ごした下関に15年ぶりに帰ってきました。
ひとつのお菓子からひろがる物語を絵に描いています。
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