部活の味、購買の味。青春の思い出パン。海峡の街のパン屋さん「ボンジュール」
将来の夢はパン屋さん、という子どもを連れて貴船町の「ボンジュール」に足を運んだ。
「ボンジュール」は自分の母校の近くにもお店があったことがあり、土曜日の部活の日の昼食はいつもここのパンだった。シーチキンパンが大好きだった。
市内数カ所にお店があったそうだが、今はこの一店舗になっているそうだ。
これは「チョコパイ」。高校のときに購買で大人気だったパン。もしかしたら懐かしい!という方もいるのではないだろうか。
わたしがお店に着いたとき、ちょうどチョコがけするタイミングで、ラッキーなことにできたてを買い求めることができた。
できたてはこんな感じ。チョコがかけたてほやほや。なつかし美味しそう〜!
なつかしいだけじゃなかった
「ボンジュール」は素材の良さを感じる攻めのパン屋さんだった!
前回は午後訪問したので、棚にほとんど商品がなく、もう一度出直したのだが今日は美味しそうなパンでいっぱいだった。
一番人気はロケットパン。ソーセージ入りの揚げパンで50年間この味。120円。懐かしいと買い求められるお客さんが多いそうだ。
健康志向の玄米食パン。
木曜日限定のブドウ食パン。
そしてバラエティーに富んだパンたち。
懐かしメニューと新しさを感じるメニュー。店内のいろいろなパンを子どもも喜んで見ていた。
パン屋さんの毎日は忙しい。深夜の1時から仕込みが始まるそうだ。
オードブルなどの注文が入ったらもっと早い時間から。というのだから、いつ休んでいるのかとパン屋さんの人生に思いをめぐらす。
お店のホームページに「工房長ブログ」がある。
忙しい仕事の合間に店主自らが執筆されているのだから、私はこれを読んでとても驚いたしとても感動した。
そこにはパン屋の仕事にはきりがないということ。時間をやりくりして新しいパンの開発や他のパン屋さんの研究をされていること。そういうことが店主さん自身の言葉で書かれているのだ。
これはなかなかないことだと思った。これこそが本物の生きた情報であるとひとり興奮しながらブログを読ませていただいた。
パンに向かう店主さんの真摯な姿がそのままうつしだされていると思った。子どもにももう少し大きくなったら読ませたいと思っている。
クリスマスが過ぎても「シュトーレン」が大人気
明治15年(1882年)唐戸創業の超老舗パン屋さん。先代はかぎもとさんだから「かぎもとパンの店」であるが、今は四代目の松行(まつゆき)さんがお店を切り盛りされている。
クリスマスにシュトーレンを食べそびれてしまったのは、「ボンジュール」のシュトーレンに出会うためだったと思っている。お正月まで寝かせて、食べるのが楽しみ。
大人気メニューだそうで売り切れてしまう日も多いそうだ。わたしが買い求めた日も残り1個であった。食べてみたい方はぜひご予約を。天然酵母のシュトーレン1200円。これはとても良心的な価格だと思う。
もうひとつ購買で人気メニューだった三角形のパン、「チーズクリーム」にも午前中もっと早い時間に行けば感動の再会を果たせるかもしれない。
年始は4日から営業。
家に帰ってさっそくいただきまーす。チョコパイの断面でーす。
甘党イラストライターmiromiとパン屋になりたい子どもの散歩。
来年もいろいろな体験をしたいと思っている。この記事をお読みくださったみなさん、ありがとうございました!