お店(飲食以外)

卒業・卒園シーズン。閉園する保育園にラブレターを送りたい

平成30年4月下関市に新しいこども園ができる

この4月に幡生駅近くに「中央こども園」という「幼保連携型認定こども園」が新設される。それに伴い下関市本庁地区の幼稚園・保育園5園が閉園する。

厚生労働省管轄の児童福祉施設である保育園と文部科学省管轄の幼稚園。それが内閣府管轄の「認定こども園」になる。時代の移り変わりの境目にいると感じる。

千草保育園、高尾保育園。下関市の関門エリアの2つの保育園もまもなく閉園になる。

2年前から話を聞いていたのだが、いよいよかという気持ちとまだ実感がわかない気持ちがごちゃまぜになった気持ち。

 

子は親の鏡

今日は保育園の話をしたい。

子は幼児期の大半を保育園で過ごした。保育園の先生に、まるごとさらけ出して、たくさんたくさん助けてもらった。

先生に「子は親の鏡」っていう文を教わった。アメリカのドロシー・ロー・ノルトさんの文である。著書に『子どもが育つ魔法の言葉』というのがある。子どもにとってうまれてはじめての場所が安心安全に包まれていてこの世の中はいいところだって思えたら…。心の中がいつも平和でいられていいと思う。

子はのびのびした環境のなかでのびのび気持ちよさそうに暮らしている。

これは子どもをとりまく環境、たくさんの人たちのあたたかいまなざしや援助あってのことだ。市や民間の相談窓口の方、街歩きして出会う方、お気に入りのお店の店員さん…、習い事の先生たち。そして保育園の先生方。子の友だちと保護者の皆さん。保育園の近くの地域の皆さん。そしてこの文を読んでくださっているあなた。思い浮かべると目から熱いものが出そうになるよ。みなさん子にとっていい環境をいつもありがとう。

子の今好きな色は緑。先日「唐戸商会」に「西郷どん味噌」を買いに行ったとき、子は「萩ガラス」の玄武岩でできた緑色のグラスをじーっと見ていて帰り際に「これ買ってー」とせがまれた。綺麗。気に入ったんだね。でもごめんね…今日は買えないよ…。

買い物に行くといつも勃発する買って買わない論争であった。

「西郷さんは味噌づくりが大変お上手な方でした。」

そうだったのか!

「桃太郎」で冬季限定のぜんざいを。子は肉うどんをチョイス。

子は親の鏡…。いつも見返して心を整えていたい。

 

自分の子ども時代と違うな! ああ、いいなって思ったところ

◎「食育」が充実していた

「牛乳は赤の仲間(血や肉をつくる栄養素)だよね」「なしは秋の果物だよね」

自分の時代は小学校5年生になってはじめて家庭科で習った栄養素の話なんかをさらっとしてくるのでとても驚いた。

食べる=生きるだから自然の原則に沿ってていいな!と思った。自分は小5になって覚えるのはなかなか定着しなくて苦労した。知識って五感と連動して初めて定着するものだなとつくづく思う。

◎こどもの今もっている力でできることを信じてた

「課題曲」だったり「演目」だったり、自分の時代は先生が決めたものを先生の思うレベルまで練習、発表するようなかんじだったようにとらえているんだけど、子の園では先生とこどもとの話合いの中で決まっていくものを先生が見守りながら作り上げていくスタイルだった。子どもが「自分ごと」として主体的に参加している姿は頼もしかったなと思う。

みなさんそれぞれ育った環境は違うと思うんですが、わたし自身の育った環境と照らし合わせて主観的に思ったことをまとめてみた。

ここの園にしてよかったなーっていろんなお母さんと話してる。

子だけでなく親にとっても、ここにあたたかな光があったんだ。

 

さいごに

「ちぐさほいくえん、たかおほいくえん、いくのようちえん、むかいやまようちえん、おおつぼほいくえん、ひこしまだい2ほいくえんのみんなへ」

えんはもうすぐなくなってしまうけど、みんなのこころにずっとのこるものがあるよ。

それはおもいでというたからものです。

そのおもいでをむねにひかりいっぱいのあかるいみらいにむかってあるいていけるよういつもおうえんしているよ。

かんもんのーと みろみより。

ABOUT ME
miromi
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青春時代を過ごした下関に15年ぶりに帰ってきました。
ひとつのお菓子からひろがる物語を絵に描いています。
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